面白い!頭脳戦「日本三國」のあらすじ・レビュー【ネタバレ注意】 

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    日本三國1巻
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    重版出来で話題になり、本屋さんで熱くオススメされていた「日本三國」。

    名作に化けそうなニオイがプンプンする、スケールの大きな話題作。

    近未来、文明が後退し3国に分かれた日本を統一すべく、主人公が腐敗した権力者たちに頭脳で立ち向かう熱量の高い「日本三國」とは。

    ぽたぱん

    最初から熱くて、面白くなる予感しかしない!

    結論: 「濃くて熱くて面白い!」の一言です。

    頭脳戦を用いた戦乱の駆け引き、突発的なバイオレンス、個性豊かな濃い登場人物、見どころ満載な作品です。

    ” 試し読みできます

    日本三國1巻
    引用:【日本三國 1巻】松木いっか
    ebookjapanレビュー:(4.3)

    *以下はネタバレも一部含んでいますので、ご注意ください。

    目次

    あらすじ

    令和末期、戦争や災害で文明が衰退した日本は「大和」「武凰」「聖夷」の3つの国に分裂していた。

    大和の田舎で暮らす主人公三角青輝は、新婚の妻と幸せに暮らしていた。

    ある日、国の最高権力者が町に現れ、思わぬ事件が起こる。

    事件をきっかけに青輝は、腐敗した政府を正すべく、日本統一をめざす。

    面白い?見どころ3ポイント

    ① 近未来という時代設定と歴史戦記物との融合

    誰も未来はわからないけれど、こんな未来はごめんだと思える、明治初期並みに文明が後退した日本。

    荒廃した日本の未来設定では、通天閣などの現在の街並みも残っている。

    気分はまるで猿の惑星のようだ。

    文明が荒廃した日本での国盗り合戦では、馬に乗り、刀や弓、銃を用いる。

    まるで歴史戦記物を読んでいるようだ。

    近未来と歴史戦記物の融合が上手い具合にかみ合って、作品を面白くしている。

    ② 日本統一への先が読めない戦いと展開

    歴史物のような話だけれど、近未来の日本統一の話

    だから当然話の先の展開が読めないからハラハラして面白い。

    3国それぞれに思惑があり、国内での権力争いもあり、騙し合いの戦略が次々に展開する。

    続きが気になるし、深堀りするために読み返したくなるお話だと思う。

    ③ 主人公の頭脳と話術で切り開く力

    主人公の三角青輝は、理性的で頭が固いけれど、本からの知識と発想力がある田舎の青年。

    妻とは真逆でいい意味でお互いを補完し合える理想的なパートナー。

    だからこそ、妻の本能的な思い切りの良さに影響を受け、日本統一を目指す。

    図書館で得た知識と先を読む力、武力でなく頭脳と話術で戦う主人公はかっこいいし、面白い。

    軍の士官への入隊試験(登龍門)では見事な切り口で戦略を披露し、あっぱれ!と言いたくなる。

    字が多い?車裂き?気になった点

    文字がめっちゃ多い

    活字が苦手な私には、まず字がとても多いことが気になった。

    しかも漢字がかなり多い

    松木先生の中にある表現には、その文字は必要なのだろう。

    複雑な展開や設定だけに、その説明に文字が使われている。

    だから、単純にさらっとは読めない。

    巻末の紹介欄は最たるもの。

    でも、しっかり読み込んで、深く日本三國を理解したいと思えるほど、漫画に魅力はある。

    突然の過激な暴力シーン

    1巻からショッキングなシーンは突然現れる。

    バイオレンスな物は、映画や漫画で多少見慣れているので、私は大丈夫だけれど、暴力描写が苦手な方は、突然の展開に驚かれるかもしれない。

    戦記物なので、読めそうな方なら、そこは多少の覚悟を持って読んでほしい。

    松木先生の絵は個性的で、白と黒のコントラストが絶妙

    血しぶきや血痕も生々しいと感じるかもしれない。

    クセが強くて濃い日本三國の登場人物

    大和(やまと)

    • 三角青輝(みすみあおてる)
      理性的で口が立つ青年。15歳とは思えない落ち着きだけど、素直で正直者だし好感が持てる。物事を俯瞰できるところが見事。

    • 東町小紀(ひがしまちさき) 
      本能的で曲がったことが嫌いな青輝の幼なじみ。16歳で青輝と結婚する。彼女の考えや理想は青輝に大きな影響を与える。

    • 阿佐馬義経(あさまよしつね) 
      名門出身のマザコン気味な青年。青輝とは同期で、武術に長けていて、自分に絶対的な自信を持っている。義経の心の声は詳細に描かれていて、少しコミカルな部分でもある。

    • 龍門光英(りゅうもんみつひで) 
      辺境将軍で、若者の憧れ的。無骨で人望があり、また文武両道に優れている。龍門の下で働きたい若者が登龍門を目指して、大阪に集まってくる。

    • 賀来泰明(かくやすあき) 
      龍門の下で働く優れた軍師。龍門が絶対的な信頼を寄せている。私の推しです、はい。

    • 平殿器(たいらでんき)
      「大和」の最高官職(内務卿)に就き国を自由に動かす権力者。ピースして笑いながら残酷な処刑を言い渡す主人公の仇。

    • 平殿継(たいらとのつぐ) 
      平殿器の愚息。これからどう変わっていくのか着目したい。

    • 藤3世(ふじさんせい)/帝
      「大和」の帝。名ばかりの帝で、平内務卿のいいなりになっている。

    聖夷(せいい)

    • 輪島桜虎(わじまおうが)
      大和討伐を目指す若き総帥。頬にトラのタトゥーがある美女で、カリスマがあり、部下に尊いと思われている。

    • 閉伊弥々吉(へいややきち) 
      桜虎の父の参謀も務めた、桜虎を支える軍師。

    • 九羅亜輝威(くらあてるい) 
      不良少年を集め暴走族として暴れていたが桜虎に鎮圧され、部下となる。見た目も態度もいかつい。

    • 長尾武兎惇(ながおむうとん) 
      桜虎が初恋で、慕い続けている部下。

    武凰(ぶおう)

    • 鳳条桃邦(ほうじょうものくに)
      初代武凰帝。帝とは思えない言葉が軽いご老人。

    • 武蔵守重楼(むさしかみじゅうろう) 
      武凰首相兼軍師。セリフは「めむめむ」ばかりのご老人。

    • 鳳条桃邦(ほうじょうものくに)
      天照大御神が祖先の皇室直系の子孫。頭が切れそうに感じる。

    【日本三國】アニメ化はされる?されない?いつ?

    今のところ未定です。

    作品データ

    作者松木いっか
    出版社小学館
    掲載誌マンガワン/裏サンデー
    メディア
    ジャンルドラマ/戦記
    「マンガ大賞2023」第5位

    評価 (個人的独断と偏見)

    ストーリー
    キャラクター
    テンポ
    ハマり度
    推しキャラ賀来泰明/三角青輝

    ” 試し読みできます

    日本三國1巻
    引用:【 日本三國 1巻】松木いっか

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    作品特徴
    三国志
    キングダム
    軍師が活躍
    戦記物・国家統一

    松木いっか先生の他の作品

    ブクロキックス

    ” 試し読みできます

    ブクロキックス1巻
    引用:【ブクロキックス 1巻】松木いっか

    まとめ

    いかかでしたか?

    • 近未来という時代設定と歴史戦記物との融合
    • 日本統一への先が読めない戦いと展開
    • 主人公の頭脳と話術で切り開く力

    文字が多くて、濃い絵とキャラクターで、決して軽くは読めない「日本三國」ですが、読みだすと面白いという感情が勝る作品。

    ちなみにむっさいおじさんや暑苦しい男性の登場人物がほとんどで、爽やかな青少年や、女子の登場人物を求める方にはおすすめできません!(笑)

    戦記物や頭脳戦が好きな方にはおすすめです!名作に化けることを期待!

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